かめきちの長期投資の道

長期の資産運用法をアツく語ります。

70歳からの資産運用

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かめきち(@kame2821)です。こんにちは。
今日は、やさしいけど、どこか頼りない。
そんな母のことを書いてみようと思います。

これまでの経過

もうすぐ70歳になる母は、5年ほど前、大手証券窓口で証券口座を開設し
言われるがまま、ラップ型投信、株式や債券、外貨定期預金など、購入しました。
一部、利益が出たものもありますが、とんでもない商品も交じっており
収支はとんとんか、ややマイナスでした。

金融商品の購入や見直しはあくまで自己責任で行うものですが、
売りどきを逃したものも多く、購入後のフォローが全くないことには
あきれるばかりでした。

つい最近、70代の知り合いも、とある信用金庫から
外貨建てのリスクの高い金融商品をすすめられたばかり。
その後、この種の商品は途中解約で大きく元本割れするとの報道がありましたが、
「金融知識の乏しい高齢者を狙う」のは卑怯だと思います。

ここ数年、私も多少勉強し、
厳しい株式市場で、損失を出して、
途中で撤退しなくてもすむように知識を身につけてきました。
「もっと早くお金の勉強をしておけばよかった」というのが
今の率直な気持ちです。

これまで、母が保有する金融商品を分析し、
時期を見ながら、少しずつ処分して、現金化していきました。
めどがついたところで、ネット証券の口座を開設し、NISA手続きを行い、
2018年度より、仕切り直しての運用となりました。

一からのスタート

これまでの失敗を踏まえ、母は退職後、年金生活ですので、
とにかくリスクを最小限にして、かつ分配金や配当も狙う。
自分のお金なら万が一、失敗しても、働いて取り返すことができますが
母のお金は別。責任重大です。

株式、投資信託、債券、国債、外貨預金など、
さまざまな商品を検討し、今後の方向性を決めました。

選んだ銘柄はこれ

まずは貯金代わりに、毎日積立をスタート。
時間分散をはかり、何年間か続けていきます。
いずれも信託報酬は安いのですが、
運用実績がどうなるかは未知数なところもあるので
2つの投資信託で、少しだけリスク分散しています。

iFree S&P500インデックス
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)


さらにNISA枠を使って、バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)を購入。
これから5年間、毎年買い足していきます。配当を狙うとともに、
ドル持ちをすることで、将来来るかもしれない、円安に備えます。

年齢を考えると、現金も大切ですので、残りは今まで同様、定期預金で管理します。

母が理解できるものを購入

当たり前ですが、私が商品の内容を説明し、母親も納得したものを
購入しています。どんな商品か、簡単に説明できないものに
手を出してはいけません。
えらそうに言う私自身も、金融商品や市場動向、企業分析に関しては無知です。
この何年間で学んだことは、「自分が無知である」ということ。

退職金を元手に、株式に手を出し、財産を失くしてしまう人もいます。
これから市場に参加される初心者の方は、「石橋をたたいて渡る」精神で、
勉強して、まずは小額から、分散投資されるのをおすすめします。 

人生を楽しむ

まとまった配当金が入ってくるのは少し先になりますが、
配当金が入ったら、旅行に行ったり、おいしいものを食べにいきたいと
母も資産運用を楽しんでいます。
お金を貯めるのではなく、人生を楽しむための資金づくり。
素敵だと思います。